Ginza

2026/10/29 07:48

素材の表情を重ね、
既存の空間に新たな居心地を。

Ginzaは、限られた広さの既存店を、落ち着いて過ごせるBar空間へと整える計画です。店舗のアウトラインは変えず、今ある空間の中でどのように価値を高めるかを考えました。大切にしたのは、壁面の質感や光の見え方など、席に座ったときに身近に感じる要素。素材の持つ魅力を丁寧に組み合わせ、穏やかな時間を楽しめる場所を目指しています。

既存の輪郭を活かした空間づくり

狭小店と呼ばれる規模だからこそ、壁や天井、家具との距離が近く、その表情が居心地に直結します。本計画では、既存店のアウトラインを保ちながら、内装の質感によって空間の印象を深めました。

写真には、壁に沿って続くソファ席やカウンターがまとまった店内の様子が見られます。限られた空間の中で視線に入る壁面を丁寧に整えることが、店舗全体の雰囲気をつくる鍵となりました。大きく形を変えるのではなく、今ある輪郭に新たな魅力を重ねるアプローチです。

異なるテクスチャが生む、落ち着いた表情

壁面のデザインでは、スエード調の仕上げと木毛セメント板を組み合わせました。柔らかさを感じさせるスエード調の表情と、繊維の重なりが特徴的な木毛セメント板。それぞれの素材が持つ異なる質感を調和させ、単調にならない壁面を目指しています。

色や装飾の強さだけに頼らず、近くで見たときの細やかな表情に魅力を持たせること。素材同士の違いを活かしながら一つの空間としてまとめることで、落ち着きの中にも奥行きのあるBar空間を考えました。

光と素材を楽しむ、穏やかなひととき

天井や壁際に沿う光は、壁面のテクスチャをやわらかく浮かび上がらせています。落ち着いた色合いのソファと、明るさを抑えた壁面の組み合わせが、店内を穏やかな印象に。カウンターやテーブルを囲んで過ごす時間にも、素材の表情を身近に感じられる空間です。

既存店の輪郭を活かし、質感の異なる素材を調和させる。その積み重ねによって、限られた広さの中でも心地よく感じられる場所を目指しました。Ginzaは、空間の規模ではなく、そこで過ごす時間の豊かさに目を向けたBarの計画です。

カテゴリ

飲食店舗

坪数

9坪

対応内容

  • 設計

  • デザイン

  • 施工

  • 造作家具

ホーム

/

施工事例 / Ginza